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アステリズムの箱庭(あすはこ)
・ストーリー
平凡な少女である、水無月神無が暮らす「東雲丘市」は、至って平凡で穏やかな場所だ。
大切な幼馴染が隣にいる穏やかな日々は決して変わることなく、これからも続いていく。
何の疑いもなくそう思っていた神無のもとに、平穏を脅かすような事が次々と起こり出す。
近頃連続している、この街に住む人間の不可解な失踪。
引き起こしているのが人間か怪異か、偶然かすらも掴めていないそれは、この街に暮らす住民のほとんどを恐怖させていた。
どこか現実離れしたようにも思える一連の事件を他人事のように思っていた神無だが、ある日を境にクラスメイトが行方不明となる。それが失踪事件の新たな被害者だと認めざるを得ない空気が漂う中、ほどなくして幼馴染の少年も前触れなく姿を消してしまった。
大切な人を救いたい。その一心で、神無はこの街を恐慌に陥れた不可解な失踪事件の謎に迫っていく。
・舞台設定
「東雲丘(しののめおか)市」という街。都心に比較的近い場所に位置している。
街自体は田舎でもないが都会でもない落ち着いた平凡な場所であったが、連続して発生している市民の失踪
(…遺体が見つからない、被害者の失踪直前までの足取りが全く掴めなくなるなどの理由から便宜上は行方不明扱いにされている。高齢者の中には神隠しかと恐れる者も存在する)
により、街から出ていく人間も若干ながら現れ始めている。
神無達の通う学校は「東雲丘市立第二高等学校」。第一高等学校も存在するが、校舎改築による定員数の増加と元々の地域の密集度による差で第二高校の方がわずかに生徒数が多い。
・事件概要
通称「東雲丘連続失踪事件」。
20××年6月頃より、××県東雲丘市内において数名の人間が行方不明となっている。途絶えることなく失踪は続いており、現在も真相は不明のまま。
失踪した人間は尽く足取りが追えなくなる為に、人間による計画性のある犯行かそれとも偶然か、はたまた霊的な存在によるものなのか判別も付けられていない。
そのため街に住む一部の高齢者には神隠しではないかと噂されていたり、事件に興味を持ったオカルトマニアが記事を書くなど面白がられる側面もある。
行方不明者にこれといった共通点はなく、性別から年齢まで規則性がない事から人間の行っている犯行ならば無差別なものか、と考えられている。
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